9/13 ギャラリートーク「漫湖さかな塾」 [イベント]
昨日の午後には前田健さんをお招きしてギャラリートークを開催しました。
前田さんは恩納村の沖縄科学技術大学院大学で研究されていて、最近でも新種や新記録のハゼを発見されているハゼの専門家です。ですので、私たちも話を聞くことができるのを楽しみにしていました。
まずは、沖縄の川にはどのくらいの種数の魚がいるでしょうか?というクイズ。
みなさんわかりますか?
なんと、およそ200種とのことです。今回の漫湖水族館では40種程度を展示していますので、その5倍!予想以上です。なかでも海水と淡水が混ざる汽水域には特に多くて150種くらいが生活しているそうです。
はじめに沖縄の川の特徴と、魚の分布の説明があり、その後水槽のなかの魚について解説がありました。
マツゲハゼの仲間の「マツゲ」をみたり(そういうハゼがいるとは知りませんでした)、ノコギリハゼの仲間の尾びれの一部が透明とか、じっくり見ないと気づかないところにも注目します。
ハゼの水槽をじっくり鑑賞。ゴマハゼの仲間は特に小さい。
最後には漫湖にもいるというこの魚が登場!
オオメジロザメです。まだまだ子供のサメとのことですが、子どもたちはかなり怖がっていました。
だんだん慣れてきて、サメ肌を触ったり、持ってみたり、そして
なぜか重さを計測したり。
サメを触る機会はそうないと思うので、興味がある方は遊びに来てください。
前田さんには漫湖水族館の開催にあたっても、準備から魚とり、水槽の配置まで手伝っていただいて、本当にお世話になっています。どうもありがとうございます。
ところで漫湖水族館は毎日、少しずつバージョン・アップしています。
新しい魚を追加したり、ポップをつけたり。
ポップは魚の世話をお願いしている大学院生に書いてもらったのですが、素晴らしいので紹介しちゃいます。
前田さんは恩納村の沖縄科学技術大学院大学で研究されていて、最近でも新種や新記録のハゼを発見されているハゼの専門家です。ですので、私たちも話を聞くことができるのを楽しみにしていました。
まずは、沖縄の川にはどのくらいの種数の魚がいるでしょうか?というクイズ。
みなさんわかりますか?
なんと、およそ200種とのことです。今回の漫湖水族館では40種程度を展示していますので、その5倍!予想以上です。なかでも海水と淡水が混ざる汽水域には特に多くて150種くらいが生活しているそうです。
はじめに沖縄の川の特徴と、魚の分布の説明があり、その後水槽のなかの魚について解説がありました。
マツゲハゼの仲間の「マツゲ」をみたり(そういうハゼがいるとは知りませんでした)、ノコギリハゼの仲間の尾びれの一部が透明とか、じっくり見ないと気づかないところにも注目します。
ハゼの水槽をじっくり鑑賞。ゴマハゼの仲間は特に小さい。
最後には漫湖にもいるというこの魚が登場!
オオメジロザメです。まだまだ子供のサメとのことですが、子どもたちはかなり怖がっていました。
だんだん慣れてきて、サメ肌を触ったり、持ってみたり、そして
なぜか重さを計測したり。
サメを触る機会はそうないと思うので、興味がある方は遊びに来てください。
前田さんには漫湖水族館の開催にあたっても、準備から魚とり、水槽の配置まで手伝っていただいて、本当にお世話になっています。どうもありがとうございます。
ところで漫湖水族館は毎日、少しずつバージョン・アップしています。
新しい魚を追加したり、ポップをつけたり。
ポップは魚の世話をお願いしている大学院生に書いてもらったのですが、素晴らしいので紹介しちゃいます。
9/12 いよいよ「漫湖水族館」オープン! [イベント]
いよいよ「漫湖水族館」オープンです。
初日の今日はふだんの平日よりたくさんの方が見えています。
入り口にはヤエヤマヒルギの根っこをぶちこんだ水槽も展示。
漫湖に生息する絶滅危惧種の魚もみられます。
キララハゼ:絶滅危惧2類
体にキラキラと光る斑のあるきれいな魚。
ジャノメハゼ:絶滅危惧2類
尾びれに丸い蛇の目模様があるのでジャノメハゼ。
ハゼの仲間はたくさん展示されていますが、ハゼの仲間といっても大きさや形が様々です。
タネハゼは赤い体もゆらゆらと揺れるヒレもきれい。
その他にも様々な魚を、あわせて30種以上を展示しています。
体が半分透き通っているアマミイシモチ
コチの仲間。どこに隠れているかわかりますか?
ビタローとガクガク。そのほかにもチンやガーラ、カーエーなど食べられる魚もいます。
今日の午前中にはQABの取材があり、昼のニュースでも紹介されました。
取材ありがとうございます。
QAB 漫湖水族館 開催: http://www.qab.co.jp/news/2014091258345.html
みなさんの来館をお待ちしています。
初日の今日はふだんの平日よりたくさんの方が見えています。
入り口にはヤエヤマヒルギの根っこをぶちこんだ水槽も展示。
漫湖に生息する絶滅危惧種の魚もみられます。
キララハゼ:絶滅危惧2類
体にキラキラと光る斑のあるきれいな魚。
ジャノメハゼ:絶滅危惧2類
尾びれに丸い蛇の目模様があるのでジャノメハゼ。
ハゼの仲間はたくさん展示されていますが、ハゼの仲間といっても大きさや形が様々です。
タネハゼは赤い体もゆらゆらと揺れるヒレもきれい。
その他にも様々な魚を、あわせて30種以上を展示しています。
体が半分透き通っているアマミイシモチ
コチの仲間。どこに隠れているかわかりますか?
ビタローとガクガク。そのほかにもチンやガーラ、カーエーなど食べられる魚もいます。
今日の午前中にはQABの取材があり、昼のニュースでも紹介されました。
取材ありがとうございます。
QAB 漫湖水族館 開催: http://www.qab.co.jp/news/2014091258345.html
みなさんの来館をお待ちしています。
9/11 漫湖水族館は明日から [イベント]
明日から2週間限定で、漫湖水鳥・湿地センターが水族館になります。
2011年と2012年に大好評だったこの企画、昨年は改修工事のためできなかったので、2年ぶりの開催です。
昨日は大学生・大学院生と専門家のみなさんに協力していただいて「漫湖水族館」で展示するために漫湖の魚をつかまえにいきました。
干潟へGO。
体がずぶずぶ沈むほど泥が軟らかいところですが、こういうところにも魚がいます。
ハゼが専門のKさん。網の動かし方に迷いや無駄がなく、どんどん捕まえていきます。
マングローブの中でも。
キラキラしたおしゃれなハゼ
ある程度の時間魚の採集をしたら、いったん戻って魚を種ごとに分けます。
小さいハゼの仲間はこれが、かなり難しい!
私:「これはスナゴハゼかなー?」
Kさん:「いや、ちがいます。」
というようなやりとりをしながら、どんどん仕分けていきます。
仕分けたら、水槽にいれていきます。
魚の大きさや習性によって、同じ水槽に入れられる種とそうでない種があるので、そのあたりを考えながら入れていきます。
大きな水槽はこんな感じできれいに仕上がりました。
協力していただいたみなさんの集合写真。
遅くまでありがとうございました!
漫湖水族館は明日から開催です:9/12(金)~9/28(日)
9/13(土)15:00~16:00にはハゼの専門家である前田健さんによる「ギャラリートーク」、9/21(日)10:00~12:00には魚の観察会「水の中のいきものたち」(要予約)を開催します。
みなさんのご来館をお待ちしています!!
2011年と2012年に大好評だったこの企画、昨年は改修工事のためできなかったので、2年ぶりの開催です。
昨日は大学生・大学院生と専門家のみなさんに協力していただいて「漫湖水族館」で展示するために漫湖の魚をつかまえにいきました。
干潟へGO。
体がずぶずぶ沈むほど泥が軟らかいところですが、こういうところにも魚がいます。
ハゼが専門のKさん。網の動かし方に迷いや無駄がなく、どんどん捕まえていきます。
マングローブの中でも。
キラキラしたおしゃれなハゼ
ある程度の時間魚の採集をしたら、いったん戻って魚を種ごとに分けます。
小さいハゼの仲間はこれが、かなり難しい!
私:「これはスナゴハゼかなー?」
Kさん:「いや、ちがいます。」
というようなやりとりをしながら、どんどん仕分けていきます。
仕分けたら、水槽にいれていきます。
魚の大きさや習性によって、同じ水槽に入れられる種とそうでない種があるので、そのあたりを考えながら入れていきます。
大きな水槽はこんな感じできれいに仕上がりました。
協力していただいたみなさんの集合写真。
遅くまでありがとうございました!
漫湖水族館は明日から開催です:9/12(金)~9/28(日)
9/13(土)15:00~16:00にはハゼの専門家である前田健さんによる「ギャラリートーク」、9/21(日)10:00~12:00には魚の観察会「水の中のいきものたち」(要予約)を開催します。
みなさんのご来館をお待ちしています!!
8/31 カニ DE ロボコン部!! [イベント]
随分前の話ですが、夏休みのイベント報告第二弾です。
8/31(日)に「カニ DE ロボコン部 !!」というイベントを開きました。
漫湖水鳥・湿地センターの夏休みイベントもこれで最後、スタッフも気合が入ります。
講師は佐藤寛之さんです。
佐藤さんと左手
この「カニ DE ロボコン部 !!」はカニの外骨格のしくみをお手本にしたロボットを作ろう!というイベント。湿地センターで初開催でイベントの企画・工作の内容や手順まで佐藤さんにはいろいろなアイデアと知恵をいただきました。
ハサミは薄いプラスチックの板を組み合わせて作ります。カニの動く仕組みをまねて、透明のヒモを引っ張るとカニのハサミが閉じたり開いたりするんです!!
はさみ
黒板にはこういう図があったりして、いつもの湿地センターの観察会とは一味違います。
カニのハサミと同じように、関節ごとに角度をつけてつなぎ合わせます。
カニのからだは堅い殻の中にそのからだを動かす肉が入っています。堅い殻に制限されて、ひとつひとつの関節は動かすことができる方向が限られていますが、複数の関節が絶妙な角度でついているので、全体としてはスムーズにそしていろんな方向に動くことができるわけです。
だいぶんできてきました。右に出ている透明なヒモを引っ張って操作します。
全部つないだら台に設置。発泡スチロールで作った「えさ」をつかむことができるか挑戦!
上手いこと操作ができたら、こんなふうにつかむことができるんです!!
が、これがかなり難しい。
みなさん表情が真剣です。
親子のチームワークが問われています。
最後に餌を捕まえるコンテストをしておしまいです。
工作、ロボット操作と盛りだくさんの3時間でしたが、みなさん最後まで集中して取り組んでいたのが印象的でした。楽しみながら勉強にもなる時間を作ってくれた参加者のみなさん、そして講師の佐藤さんありがとうございました。
8/31(日)に「カニ DE ロボコン部 !!」というイベントを開きました。
漫湖水鳥・湿地センターの夏休みイベントもこれで最後、スタッフも気合が入ります。
講師は佐藤寛之さんです。
佐藤さんと左手
この「カニ DE ロボコン部 !!」はカニの外骨格のしくみをお手本にしたロボットを作ろう!というイベント。湿地センターで初開催でイベントの企画・工作の内容や手順まで佐藤さんにはいろいろなアイデアと知恵をいただきました。
ハサミは薄いプラスチックの板を組み合わせて作ります。カニの動く仕組みをまねて、透明のヒモを引っ張るとカニのハサミが閉じたり開いたりするんです!!
はさみ
黒板にはこういう図があったりして、いつもの湿地センターの観察会とは一味違います。
カニのハサミと同じように、関節ごとに角度をつけてつなぎ合わせます。
カニのからだは堅い殻の中にそのからだを動かす肉が入っています。堅い殻に制限されて、ひとつひとつの関節は動かすことができる方向が限られていますが、複数の関節が絶妙な角度でついているので、全体としてはスムーズにそしていろんな方向に動くことができるわけです。
だいぶんできてきました。右に出ている透明なヒモを引っ張って操作します。
全部つないだら台に設置。発泡スチロールで作った「えさ」をつかむことができるか挑戦!
上手いこと操作ができたら、こんなふうにつかむことができるんです!!
が、これがかなり難しい。
みなさん表情が真剣です。
親子のチームワークが問われています。
最後に餌を捕まえるコンテストをしておしまいです。
工作、ロボット操作と盛りだくさんの3時間でしたが、みなさん最後まで集中して取り組んでいたのが印象的でした。楽しみながら勉強にもなる時間を作ってくれた参加者のみなさん、そして講師の佐藤さんありがとうございました。
8/23 泥の中のいきものたち [イベント]
もう1か月くらい前の話なのですが、夏休みのイベントを簡単に報告します。
8/23(土)は「泥の中の生きものたち」という漫湖の泥干潟の生きものをテーマにした観察会を開きました。
講師は那覇市立森の家みんみんの藤井さんです。
この観察会は普段は行くことがちょっと難しい干潟に出られるので、毎年人気のイベントになっています。
レクチャールームでの干潟と干潟の生きものについてお話の後、干潟へと出かけます。
まずは藤井さんがボディーボードを使った干潟の進み方のお手本をします。
これが意外とできないんです。
コツをつかむまでに少し時間はかかりますが、しばらくたつと子どもたちも慣れてスイスイと遠くまで進んでいます。
干潟の生きものを観察中
まだ小さい子どもたちの場合脚の力が弱くてうまく進めないことがあるのですが、そういう時はこうします。
2人乗り
しばらく観察を楽しんだ後は、生きもののの一部と泥を湿地センターへ持ち帰って観察しました。
泥の中にも生きものがいるのでザルでこして生きものを探しました。
暑い中、参加してくださった皆さん、講師の藤井さんありがとうございました。
8/23(土)は「泥の中の生きものたち」という漫湖の泥干潟の生きものをテーマにした観察会を開きました。
講師は那覇市立森の家みんみんの藤井さんです。
この観察会は普段は行くことがちょっと難しい干潟に出られるので、毎年人気のイベントになっています。
レクチャールームでの干潟と干潟の生きものについてお話の後、干潟へと出かけます。
まずは藤井さんがボディーボードを使った干潟の進み方のお手本をします。
これが意外とできないんです。
コツをつかむまでに少し時間はかかりますが、しばらくたつと子どもたちも慣れてスイスイと遠くまで進んでいます。
干潟の生きものを観察中
まだ小さい子どもたちの場合脚の力が弱くてうまく進めないことがあるのですが、そういう時はこうします。
2人乗り
しばらく観察を楽しんだ後は、生きもののの一部と泥を湿地センターへ持ち帰って観察しました。
泥の中にも生きものがいるのでザルでこして生きものを探しました。
暑い中、参加してくださった皆さん、講師の藤井さんありがとうございました。
8/3[追記] 研究室「漫湖の水しらべ隊」を実施しました! [イベント]
去った8月3日(日)に、研究室「漫湖の水しらべ隊」を実施しました!!
漫湖の水質って、皆さん気になりませんか?
見た目の印象であまり綺麗ではないと思っている方も少なくないと思います。
では、実際はどうなのでしょうか?「漫湖水しらべ隊」の調査スタートです!!
今回調べる水質の基準はCODはChemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量あるいは消費量)の略です。
少し難しいですが、水中の有機物を分解するのに必要な酸化剤の消費量を酸素量に換算したものです。要するに海水や河川の水質の有機物による汚れ具合を測る代表的な指標です。
では、どうやって調べるのか?その方法は意外とシンプルで簡単です。
まず、CODを調べるためには専用のパックテスト(簡易検査キット)を使用します。
測り方は、
1.まず酸化剤が封入された専用の小型チューブに調べたい水を入れます。
2.しばらく待つ(20℃で5分くらい)と水の色が変化してきます。
3.その水の色を下の基準色と照らし合わせて酸素の消費量を測ります。
この日も、事前に汲んできた国場川上流・中流・下流の三カ所の水を調べました。
それぞれのCODを測ることで、どのような変化があるのか調べます。
結果からいくと国場川では「中流域」の酸素消費量が一番高くなります。
つまり三カ所の中で一番汚れているということなのですが、それにはちゃんと理由があります。
それは、国場川の中流域がちょうど家庭からの生活排水の影響を受ける場所だからです。
では、なぜ家庭から出る水は汚れているのでしょうか?
今度はその謎に迫るために、家庭でよく使われる牛乳や醤油、味噌汁といったものも調べます。
そうすることで、家庭から出る排水が思っている以上に汚れていることに気がつきます。
今でこそ、下水道の整備が進んで国場川の水質は劇的に改善されましたが、下水道の整備がままならなかった時代は、全国でもワースト5に入るほど国場川の水は汚れていたそうです。
後半は、そうした漫湖を巡るこれまでの水質調査の変遷や環境の変化などについても話を聞きました。
普段、当たり前のように接している私たちの身近な環境も、こうして化学的に調べることで今まで分からなかったことが数字として目に見えるので、とても良い勉強になります。
子どもたちもある程度の年齢になってくれば、興味のあるものを「ただ見る」だけでなく、それを「ちゃんと調べらる」方法を身に付けておくと、自然の見方がもっと膨らむと思います。
今回の「漫湖の水しらべ隊」はそういう意味では、小学生高学年から中学生にかけての子どもたちに一番参加してもらいたいプログラムかもしれません。
夏休みの自由研究はそういったワザを身に付ける上でも上手に利用したいものですよね。
漫湖の水質って、皆さん気になりませんか?
見た目の印象であまり綺麗ではないと思っている方も少なくないと思います。
では、実際はどうなのでしょうか?「漫湖水しらべ隊」の調査スタートです!!
今回調べる水質の基準はCODはChemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量あるいは消費量)の略です。
少し難しいですが、水中の有機物を分解するのに必要な酸化剤の消費量を酸素量に換算したものです。要するに海水や河川の水質の有機物による汚れ具合を測る代表的な指標です。
では、どうやって調べるのか?その方法は意外とシンプルで簡単です。
まず、CODを調べるためには専用のパックテスト(簡易検査キット)を使用します。
測り方は、
1.まず酸化剤が封入された専用の小型チューブに調べたい水を入れます。
2.しばらく待つ(20℃で5分くらい)と水の色が変化してきます。
3.その水の色を下の基準色と照らし合わせて酸素の消費量を測ります。
この日も、事前に汲んできた国場川上流・中流・下流の三カ所の水を調べました。
それぞれのCODを測ることで、どのような変化があるのか調べます。
結果からいくと国場川では「中流域」の酸素消費量が一番高くなります。
つまり三カ所の中で一番汚れているということなのですが、それにはちゃんと理由があります。
それは、国場川の中流域がちょうど家庭からの生活排水の影響を受ける場所だからです。
では、なぜ家庭から出る水は汚れているのでしょうか?
今度はその謎に迫るために、家庭でよく使われる牛乳や醤油、味噌汁といったものも調べます。
そうすることで、家庭から出る排水が思っている以上に汚れていることに気がつきます。
今でこそ、下水道の整備が進んで国場川の水質は劇的に改善されましたが、下水道の整備がままならなかった時代は、全国でもワースト5に入るほど国場川の水は汚れていたそうです。
後半は、そうした漫湖を巡るこれまでの水質調査の変遷や環境の変化などについても話を聞きました。
普段、当たり前のように接している私たちの身近な環境も、こうして化学的に調べることで今まで分からなかったことが数字として目に見えるので、とても良い勉強になります。
子どもたちもある程度の年齢になってくれば、興味のあるものを「ただ見る」だけでなく、それを「ちゃんと調べらる」方法を身に付けておくと、自然の見方がもっと膨らむと思います。
今回の「漫湖の水しらべ隊」はそういう意味では、小学生高学年から中学生にかけての子どもたちに一番参加してもらいたいプログラムかもしれません。
夏休みの自由研究はそういったワザを身に付ける上でも上手に利用したいものですよね。
8/2[追記] 研究室「ホネホネ倶楽部」を実施しました! [イベント]
去った8月2日(土)に研究室「ホネホネ倶楽部」を実施しました。
今回の研究テーマは、前半と後半に分けて大きく二つのテーマを設けました。
前半のテーマは「骨ってナニ?」です。
私たちの体の中にある骨にはざまざまな働きがあります。
骨は私たちの体に必要な血液を作ったり、エネルギーを蓄える働きを持っています。また心臓や脳といった大事な臓器を守ってくれる働きもあります。
それぞれの骨は体の場所によっても長さや形が様々で、その一つ一つの骨がいくつも組み合わさって、体の重さを支えたり、手や足を動かすために必要な骨格ができあがっているのです。
つまり骨をじっくり観察すれば、その骨の持ち主である動物の生活が少しづつ見えてくるのです。
研究室前半はこの骨の機能や役割について解説するとともに、色々な動物の骨を見比べながら、住む環境や体の形・動きの違いで、骨がどのように変化しているのかを観察しました。
普段なかなか見ることができないカエルやヘビの骨格標本に参加した子どもたちは釘づけでした。
今回用意した骨は、センターで制作した鳥類(サギの仲間)の骨格標本を中心に、それぞれ条件が違う環境で生活している魚類、爬虫類、哺乳類、両生類の骨を集めました。
研究室の後半は「鳥がなぜ空を飛べるのか、骨に隠されたヒミツを観てみよう!」をテーマに、アオサギの骨格標本を中心に、他の動物との骨の違いを部分的に比較しながら観察しました。
鳥の骨を観てみると、空を飛ぶために鳥たちが長い年月をかけて工夫してきた痕跡を見ることができてとても面白いです。
第一に、鳥の骨が他の動物と一番違う点はその「軽さ」です。
鳥は空を飛ぶために体の中の骨を徹底的に軽くしました。そうすることで体重全体の重さを軽くしています。
ではどのようにして軽くしているのか?それは鳥の骨の内部にヒミツがあります。
地上で暮らす動物の骨は内部が詰まっていてとてもしっかりとした造りになっていますが、鳥の骨はそれとは対照的に内部が中空のパイプ状になっていて、強度を保つための筋交いが目立ちます。この構造のおかげで「軽さ」だけでなく「強さ」を実現しているのです。
その他にも、骨の数を減らしたり、いくつもの骨をくっつけて一つの塊にしたりするこで徹底的に「軽さ」と「強さ」を実現しています。
また、鳥は飛ぶために前足を翼へと変化し特化させました。その進化の過程で失われた前足の機能を嘴と首の骨の数を増やすことで補っているのです。
鳥の骨格標本を見ると思ったより首が長いことにも気が付きます。
このように、骨にはいろいろな情報が隠されていて、骨に詳しくなると骨を見ればその持ち主が誰なのか?どんな場所で暮らしているのか?など、色々なことが分かるようになります。
ホネホネ倶楽部は、スーパーで売られている手羽先やフライドチキンなどを使って、家族みんなで自宅で簡単に始められるので、自由研究のネタ探しに困っているという方にもオススメです!!
今回の研究テーマは、前半と後半に分けて大きく二つのテーマを設けました。
前半のテーマは「骨ってナニ?」です。
私たちの体の中にある骨にはざまざまな働きがあります。
骨は私たちの体に必要な血液を作ったり、エネルギーを蓄える働きを持っています。また心臓や脳といった大事な臓器を守ってくれる働きもあります。
それぞれの骨は体の場所によっても長さや形が様々で、その一つ一つの骨がいくつも組み合わさって、体の重さを支えたり、手や足を動かすために必要な骨格ができあがっているのです。
つまり骨をじっくり観察すれば、その骨の持ち主である動物の生活が少しづつ見えてくるのです。
研究室前半はこの骨の機能や役割について解説するとともに、色々な動物の骨を見比べながら、住む環境や体の形・動きの違いで、骨がどのように変化しているのかを観察しました。
普段なかなか見ることができないカエルやヘビの骨格標本に参加した子どもたちは釘づけでした。
今回用意した骨は、センターで制作した鳥類(サギの仲間)の骨格標本を中心に、それぞれ条件が違う環境で生活している魚類、爬虫類、哺乳類、両生類の骨を集めました。
研究室の後半は「鳥がなぜ空を飛べるのか、骨に隠されたヒミツを観てみよう!」をテーマに、アオサギの骨格標本を中心に、他の動物との骨の違いを部分的に比較しながら観察しました。
鳥の骨を観てみると、空を飛ぶために鳥たちが長い年月をかけて工夫してきた痕跡を見ることができてとても面白いです。
第一に、鳥の骨が他の動物と一番違う点はその「軽さ」です。
鳥は空を飛ぶために体の中の骨を徹底的に軽くしました。そうすることで体重全体の重さを軽くしています。
ではどのようにして軽くしているのか?それは鳥の骨の内部にヒミツがあります。
地上で暮らす動物の骨は内部が詰まっていてとてもしっかりとした造りになっていますが、鳥の骨はそれとは対照的に内部が中空のパイプ状になっていて、強度を保つための筋交いが目立ちます。この構造のおかげで「軽さ」だけでなく「強さ」を実現しているのです。
その他にも、骨の数を減らしたり、いくつもの骨をくっつけて一つの塊にしたりするこで徹底的に「軽さ」と「強さ」を実現しています。
また、鳥は飛ぶために前足を翼へと変化し特化させました。その進化の過程で失われた前足の機能を嘴と首の骨の数を増やすことで補っているのです。
鳥の骨格標本を見ると思ったより首が長いことにも気が付きます。
このように、骨にはいろいろな情報が隠されていて、骨に詳しくなると骨を見ればその持ち主が誰なのか?どんな場所で暮らしているのか?など、色々なことが分かるようになります。
ホネホネ倶楽部は、スーパーで売られている手羽先やフライドチキンなどを使って、家族みんなで自宅で簡単に始められるので、自由研究のネタ探しに困っているという方にもオススメです!!
7/27 観察会「夜空とカニの観察会」を実施しました! [イベント]
夏休みイベントのなかには、日ごろセンターが開館していない夜の時間帯の観察会も実施していて、人気を集めています。
今回実施した「夜空とカニの観察会」もその一つです。
この日はちょうど新月の大潮。なぜこの日に観察会をするのか?
それはカニたちの放卵が行われる日が「満月と新月の大潮にあたる日」だからです。
「放卵」とは、カニのお母さんがそれまでお腹に抱えて育ててきたたくさんの卵を、いっせいに海に放つことをいいます。
海に放たれたカニの赤ちゃんは、しばらくの間海の上をプカプカと漂いながら徐々に成長していきます。この時期の赤ちゃんはいわゆる「プランクトン」と呼ばれるものです。
「夜空とカニの観察会」はこのカニの幼生(赤ちゃん)プランクトンをみんで観察しよう!!そしてついでに星も観察しちゃおう!!というのが目的です。
観察会前半は、ミナミオカガニを例にカニが卵で産まれてから幼生(プランクトン)を経て、稚ガニから大人になるまでの一生について説明しました。
ミナミオカガニは夜行性で体の大きさの割には非常に臆病なカニなので、センターのすぐ近くに巣はたくさん見かけられますが、普段はその姿をなかなか見ることができません。
夜の木道へミナミオカガニを探しに出発です!!(※写真がブレててスミマセン)
この日は運よく、数匹のミナミオカガニが餌を食べている様子を観察することが出来ました。
一匹だけ卵を抱えていそうなミナミオカガニを発見しましたが、放卵をするところまでは確認できませんでした。残念…。
ミナミオカガニを観察した後は幼生プランクトンの観察です。
観察するプランクトンは、木道の先から集魚灯(※水中に沈めて魚を集める電灯)と網を使って採取しました。
持ち帰ったプランクトンは顕微鏡を使ってみんなで観察。
みなさん意外とイメージできないと思いますが、実は漫湖でもたくさんのプランクトンが観察できるんですよ。参加した子どもたちも、あまりにもたくさんのプランクトンを目の当たりにして少し驚いているようでした。
顕微鏡で見るとこんな感じ、小さな粒一つ一つがプランクトンで黒いゴマのように見えるのが目です。
カニの幼生は成長段階に応じて「ゾエア」とか「メガロパ」とか、(ポケモンに出てきそうな?)名前がついています。この日採取したプランクトンもその両方を観察することができました。
それ以外にも恐らくエビや魚の幼生と思われるプランクトンも採れていました。
(でも、私たちにはそれが何なのか分からない…。)
プランクトンの観察の後は、センターの駐車所で星空観察を行いました。
この日は、ボランティアとして駆けつけて頂いた「ほしぞら公民館」のスタッフの皆さんが、
大きな望遠鏡を二つも用意してくださり、土星や火星を見せてくれました。
夏の大三角形やおとめ座、うしかい座など、夏に見られる星座についても解説してくれました。
(※この土星の写真はほしぞら公民館の館長さんが撮影したものだそうです。)
土星って本当に輪っかがあるですね。あまりのくっきりさに逆に「ホンモノ?」と思ってしまうほどの新鮮な体験でした!!
おみやげでいただいたポストカード(※上の写真)の土星そのまんまでした!!
この観察会は星とカニを一度に観察できるとても贅沢な観察会です。
夜空に浮かぶ星も海を漂うプランクトンもどちらも小さな点の集まりですが、
いつもと視点を変えて見ることで、普段の生活では感じ得ない感動と新たな発見に満ちあふれています。
こんな風に、漫湖のような都会のど真ん中でも自然と触れ合う機会はそこら辺に転がっています。
無理せず楽しく、いつもとは少し違う特別な体験をこの夏休みにぜひ!!
最後におまけ。
イベント終了と同時に駐車場で子どもたちが卵を抱えたミナミオカガニのメスを発見!!
残った参加者としばし観察した後、干潟に返してあげました。
キャビアみたいなこげ茶色の粒粒が全部卵です。
今回実施した「夜空とカニの観察会」もその一つです。
この日はちょうど新月の大潮。なぜこの日に観察会をするのか?
それはカニたちの放卵が行われる日が「満月と新月の大潮にあたる日」だからです。
「放卵」とは、カニのお母さんがそれまでお腹に抱えて育ててきたたくさんの卵を、いっせいに海に放つことをいいます。
海に放たれたカニの赤ちゃんは、しばらくの間海の上をプカプカと漂いながら徐々に成長していきます。この時期の赤ちゃんはいわゆる「プランクトン」と呼ばれるものです。
「夜空とカニの観察会」はこのカニの幼生(赤ちゃん)プランクトンをみんで観察しよう!!そしてついでに星も観察しちゃおう!!というのが目的です。
観察会前半は、ミナミオカガニを例にカニが卵で産まれてから幼生(プランクトン)を経て、稚ガニから大人になるまでの一生について説明しました。
ミナミオカガニは夜行性で体の大きさの割には非常に臆病なカニなので、センターのすぐ近くに巣はたくさん見かけられますが、普段はその姿をなかなか見ることができません。
夜の木道へミナミオカガニを探しに出発です!!(※写真がブレててスミマセン)
この日は運よく、数匹のミナミオカガニが餌を食べている様子を観察することが出来ました。
一匹だけ卵を抱えていそうなミナミオカガニを発見しましたが、放卵をするところまでは確認できませんでした。残念…。
ミナミオカガニを観察した後は幼生プランクトンの観察です。
観察するプランクトンは、木道の先から集魚灯(※水中に沈めて魚を集める電灯)と網を使って採取しました。
持ち帰ったプランクトンは顕微鏡を使ってみんなで観察。
みなさん意外とイメージできないと思いますが、実は漫湖でもたくさんのプランクトンが観察できるんですよ。参加した子どもたちも、あまりにもたくさんのプランクトンを目の当たりにして少し驚いているようでした。
顕微鏡で見るとこんな感じ、小さな粒一つ一つがプランクトンで黒いゴマのように見えるのが目です。
カニの幼生は成長段階に応じて「ゾエア」とか「メガロパ」とか、(ポケモンに出てきそうな?)名前がついています。この日採取したプランクトンもその両方を観察することができました。
それ以外にも恐らくエビや魚の幼生と思われるプランクトンも採れていました。
(でも、私たちにはそれが何なのか分からない…。)
プランクトンの観察の後は、センターの駐車所で星空観察を行いました。
この日は、ボランティアとして駆けつけて頂いた「ほしぞら公民館」のスタッフの皆さんが、
大きな望遠鏡を二つも用意してくださり、土星や火星を見せてくれました。
夏の大三角形やおとめ座、うしかい座など、夏に見られる星座についても解説してくれました。
(※この土星の写真はほしぞら公民館の館長さんが撮影したものだそうです。)
土星って本当に輪っかがあるですね。あまりのくっきりさに逆に「ホンモノ?」と思ってしまうほどの新鮮な体験でした!!
おみやげでいただいたポストカード(※上の写真)の土星そのまんまでした!!
この観察会は星とカニを一度に観察できるとても贅沢な観察会です。
夜空に浮かぶ星も海を漂うプランクトンもどちらも小さな点の集まりですが、
いつもと視点を変えて見ることで、普段の生活では感じ得ない感動と新たな発見に満ちあふれています。
こんな風に、漫湖のような都会のど真ん中でも自然と触れ合う機会はそこら辺に転がっています。
無理せず楽しく、いつもとは少し違う特別な体験をこの夏休みにぜひ!!
最後におまけ。
イベント終了と同時に駐車場で子どもたちが卵を抱えたミナミオカガニのメスを発見!!
残った参加者としばし観察した後、干潟に返してあげました。
キャビアみたいなこげ茶色の粒粒が全部卵です。
7/27 研究室「レンズの不思議」を実施しました!! [イベント]
昨日からスタートした「漫湖自然学校」
二日目の今日は午前と夜に二つのイベントがあります。
午前中は、いっきゅうハカセ(たのしい教育研究所)のわくわくサイエンス
「レンズの不思議」ーハッブル・スクリーン作りもあります- です。
今回、講師にお招きしたのは「たのしい教育研究所」の喜友名一先生。
そしてお手伝いで来て頂いた現役の小学校の先生、下地美枝子先生と又吉理奈先生です。
喜友名先生ご自身も二年前までは学校の先生をされていましたが、今は学校から飛び出し県内をベースに全国そして世界をまたにかけて、「科学の楽しさ」を伝えるためこどもから大人向けまで様々な授業を行っています。あの世界的に有名なNASAでも日本の先生代表として授業をされたこともあるスゴイ先生です!!
喜友名先生の授業はとにかく楽くてオモシロい!!
参加者を楽しませるため徹底的に試行錯誤された授業は、子どもだけでなく大人も惹きこまれてしまいます。今日もギリギリまで考えていたそうです。
今回の研究テーマは「レンズの不思議」。
私たちの身の回りには、デジタルカメラ、コンタクトレンズ、LED電球、車のランプと色々な場所で様々なレンズが使われています。
「私たち人間の目もレンズですね。」という喜友名先生の言葉に子どもはビックリ、大人は納得。
センターでも生きものを観察するときに望遠鏡や虫眼鏡、顕微鏡など色々なレンズを使います。
でも、「そもそもレンズって何?」って聞かれてもよく分からいですよね。
そこで今回は、レンズって何なのかをいろいろな実験を通してみんなで探っていきました。
まずはビー玉やコップを使ってレンズの実験。どんなものがレンズになるなのか確かめます。
コップのレンズを通すとどう見えるかな?
次にレンズで太陽の光を集めるとどうなるか実験です。
小さい時にやったことあるというお父さんお母さんは多いんじゃないでしょうか?
この実験も今の子どもたちにとってはすごく新鮮な体験の様で、みんな大興奮でした。
フラスコを使って太陽の光を集めても紙を燃やすことができました。
こうやって色々な実験を重ねていくうちに、「レンズは光を集めることができるすごいもの」だということにだんだん気づいていきます。
「じゃあ次は、太陽ではなくて電気の光を集められるかな?」
喜友名先生の問いかけにみんな自分の予想をたてます。
自分がたてた予想を確かめるためにさぁ実験!!
なんと、電気の光もちゃんと集まりました!!白い紙に浮かび上がる電気の姿にみんな大興奮!
前もって予想をたてることで結果が出た時の感動や驚きはより一層印象深く子どもたちの心に残ります。
喜友名先生の授業には、実は楽しさの中にある大切なメッセージが込められています。
それは物事を「科学的に見る・考える」こと。
「科学的に見る・考える」とは、予想をたてて、それを確かめる(実験する)ことです。
喜友名先生は「そこでもし予想が当たっていても、仮に間違っていても、必ずそこから何かを学ぶことができる」ということを強くおっしゃていました。
そして最後の実験「外から入ってくる光も集めることができるのかな?」
さぁみんなで実験です。果たしてその結果は…!? ここではあえてヒミツにしておきますね。
お家で簡単なにできる実験なのでぜひ一度試してみてください!!
色々な実験を通してレンズのすごさやおもしろさを知った後はいよいよ「ハッブル・スクリーン」づくりです。「ハッブル・スクリーン」は喜友名先生が考案した光を集める道具です。
100均で手に入る身近な材料で簡単に作ることができます。
教わった通りに一所懸命に作業する子どもたち、早く完成させたくてみんな必死です。
出来上がったMyハッブル・スクリーンを使って、各々実験している様子。
この視線の向こうには、一体どんな景色が見えているのでしょうか?
これから夏休み本番!自由研究を機会に親子で「科学的に見る・考える」ことを実践してみてはいかがでしょうか?
二日目の今日は午前と夜に二つのイベントがあります。
午前中は、いっきゅうハカセ(たのしい教育研究所)のわくわくサイエンス
「レンズの不思議」ーハッブル・スクリーン作りもあります- です。
今回、講師にお招きしたのは「たのしい教育研究所」の喜友名一先生。
そしてお手伝いで来て頂いた現役の小学校の先生、下地美枝子先生と又吉理奈先生です。
喜友名先生ご自身も二年前までは学校の先生をされていましたが、今は学校から飛び出し県内をベースに全国そして世界をまたにかけて、「科学の楽しさ」を伝えるためこどもから大人向けまで様々な授業を行っています。あの世界的に有名なNASAでも日本の先生代表として授業をされたこともあるスゴイ先生です!!
喜友名先生の授業はとにかく楽くてオモシロい!!
参加者を楽しませるため徹底的に試行錯誤された授業は、子どもだけでなく大人も惹きこまれてしまいます。今日もギリギリまで考えていたそうです。
今回の研究テーマは「レンズの不思議」。
私たちの身の回りには、デジタルカメラ、コンタクトレンズ、LED電球、車のランプと色々な場所で様々なレンズが使われています。
「私たち人間の目もレンズですね。」という喜友名先生の言葉に子どもはビックリ、大人は納得。
センターでも生きものを観察するときに望遠鏡や虫眼鏡、顕微鏡など色々なレンズを使います。
でも、「そもそもレンズって何?」って聞かれてもよく分からいですよね。
そこで今回は、レンズって何なのかをいろいろな実験を通してみんなで探っていきました。
まずはビー玉やコップを使ってレンズの実験。どんなものがレンズになるなのか確かめます。
コップのレンズを通すとどう見えるかな?
次にレンズで太陽の光を集めるとどうなるか実験です。
小さい時にやったことあるというお父さんお母さんは多いんじゃないでしょうか?
この実験も今の子どもたちにとってはすごく新鮮な体験の様で、みんな大興奮でした。
フラスコを使って太陽の光を集めても紙を燃やすことができました。
こうやって色々な実験を重ねていくうちに、「レンズは光を集めることができるすごいもの」だということにだんだん気づいていきます。
「じゃあ次は、太陽ではなくて電気の光を集められるかな?」
喜友名先生の問いかけにみんな自分の予想をたてます。
自分がたてた予想を確かめるためにさぁ実験!!
なんと、電気の光もちゃんと集まりました!!白い紙に浮かび上がる電気の姿にみんな大興奮!
前もって予想をたてることで結果が出た時の感動や驚きはより一層印象深く子どもたちの心に残ります。
喜友名先生の授業には、実は楽しさの中にある大切なメッセージが込められています。
それは物事を「科学的に見る・考える」こと。
「科学的に見る・考える」とは、予想をたてて、それを確かめる(実験する)ことです。
喜友名先生は「そこでもし予想が当たっていても、仮に間違っていても、必ずそこから何かを学ぶことができる」ということを強くおっしゃていました。
そして最後の実験「外から入ってくる光も集めることができるのかな?」
さぁみんなで実験です。果たしてその結果は…!? ここではあえてヒミツにしておきますね。
お家で簡単なにできる実験なのでぜひ一度試してみてください!!
色々な実験を通してレンズのすごさやおもしろさを知った後はいよいよ「ハッブル・スクリーン」づくりです。「ハッブル・スクリーン」は喜友名先生が考案した光を集める道具です。
100均で手に入る身近な材料で簡単に作ることができます。
教わった通りに一所懸命に作業する子どもたち、早く完成させたくてみんな必死です。
出来上がったMyハッブル・スクリーンを使って、各々実験している様子。
この視線の向こうには、一体どんな景色が見えているのでしょうか?
これから夏休み本番!自由研究を機会に親子で「科学的に見る・考える」ことを実践してみてはいかがでしょうか?
7/26 観察会「漫湖のカニ探検隊」を実施しました。 [イベント]
今日から夏休みスペシャルプログラム「漫湖自然学校」がスタートしました!!
初日は夏休み恒例の観察会「漫湖のカニ探検隊」です。
講師にお招きしたのは、センターの観察会で開館以来ずぅ~とお世話になっている
「しかたに自然案内」の鹿谷法一さん・麻夕さんです。
お二人はセンター以外でも浦添市にあるカーミージや佐敷干潟など、県内の様々な海・川・湿地などで講師としてご活躍されています。
お二人の作るお手製のカニパネルや黒板に描かれたイラストはどれも的を得ていて分かりやすく、すぐにその世界観に惹きこまれてしまいます。
湿地とカニの紹介では、センターからはじまってマングローブ林が見えてきて…、それから沖のほうまで順を追ってそれぞれに変化していく環境にどんなカニが暮らしているのか分かりやすく説明してくれます。
湿地とカニの紹介を終えると、次は木道からの観察です。
事前に聞いた説明と実際に動いているカニたちを前に子どもだけでなく大人の方も熱心に見入っていました。
そして、いよいよ干潟へ!!
実際に干潟に下りてみるとそこら中にカニ・カニ・カニ。直接触って観察できる機会はこの時だけなので、参加した子どもたちにとってもすごく特別な体験です。
説明をしながら穴をほじほじする鹿谷さん、中にはどんなカニが入っているのかな?
人目を避けて穴から出てきたオキナワハクセンシオマネキ。カニも人間から逃げるのに必死です。
少し先にはヒメヤマトオサガニもたくさん出ていたのですが、みんな気付いていたかなぁ…。
とにかく目の前のカニにみんな夢中でした。
こんな風にドロアワモチを手に乗せて観察することができるのも漫湖ならでは。
鹿谷さんはカニの観察を通して、
「カニが何種類いるのかを覚えるよりも、どんなところにいるのか?何をしているのか?をしっかり見る目を持つ」こと、
「図鑑や本、インターネットで調べることも大事だけれど、目の前にいる本物から学ぶワザを身に付ける」ことの大切さを子供たちに伝えていました。
初日は夏休み恒例の観察会「漫湖のカニ探検隊」です。
講師にお招きしたのは、センターの観察会で開館以来ずぅ~とお世話になっている
「しかたに自然案内」の鹿谷法一さん・麻夕さんです。
お二人はセンター以外でも浦添市にあるカーミージや佐敷干潟など、県内の様々な海・川・湿地などで講師としてご活躍されています。
お二人の作るお手製のカニパネルや黒板に描かれたイラストはどれも的を得ていて分かりやすく、すぐにその世界観に惹きこまれてしまいます。
湿地とカニの紹介では、センターからはじまってマングローブ林が見えてきて…、それから沖のほうまで順を追ってそれぞれに変化していく環境にどんなカニが暮らしているのか分かりやすく説明してくれます。
湿地とカニの紹介を終えると、次は木道からの観察です。
事前に聞いた説明と実際に動いているカニたちを前に子どもだけでなく大人の方も熱心に見入っていました。
そして、いよいよ干潟へ!!
実際に干潟に下りてみるとそこら中にカニ・カニ・カニ。直接触って観察できる機会はこの時だけなので、参加した子どもたちにとってもすごく特別な体験です。
説明をしながら穴をほじほじする鹿谷さん、中にはどんなカニが入っているのかな?
人目を避けて穴から出てきたオキナワハクセンシオマネキ。カニも人間から逃げるのに必死です。
少し先にはヒメヤマトオサガニもたくさん出ていたのですが、みんな気付いていたかなぁ…。
とにかく目の前のカニにみんな夢中でした。
こんな風にドロアワモチを手に乗せて観察することができるのも漫湖ならでは。
鹿谷さんはカニの観察を通して、
「カニが何種類いるのかを覚えるよりも、どんなところにいるのか?何をしているのか?をしっかり見る目を持つ」こと、
「図鑑や本、インターネットで調べることも大事だけれど、目の前にいる本物から学ぶワザを身に付ける」ことの大切さを子供たちに伝えていました。