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8/2[追記] 研究室「ホネホネ倶楽部」を実施しました! [イベント]

去った8月2日(土)に研究室「ホネホネ倶楽部」を実施しました。

今回の研究テーマは、前半と後半に分けて大きく二つのテーマを設けました。
前半のテーマは「骨ってナニ?」です。

私たちの体の中にある骨にはざまざまな働きがあります。

骨は私たちの体に必要な血液を作ったり、エネルギーを蓄える働きを持っています。また心臓や脳といった大事な臓器を守ってくれる働きもあります。

それぞれの骨は体の場所によっても長さや形が様々で、その一つ一つの骨がいくつも組み合わさって、体の重さを支えたり、手や足を動かすために必要な骨格ができあがっているのです。

つまり骨をじっくり観察すれば、その骨の持ち主である動物の生活が少しづつ見えてくるのです。

研究室前半はこの骨の機能や役割について解説するとともに、色々な動物の骨を見比べながら、住む環境や体の形・動きの違いで、骨がどのように変化しているのかを観察しました。

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普段なかなか見ることができないカエルやヘビの骨格標本に参加した子どもたちは釘づけでした。

今回用意した骨は、センターで制作した鳥類(サギの仲間)の骨格標本を中心に、それぞれ条件が違う環境で生活している魚類、爬虫類、哺乳類、両生類の骨を集めました。

研究室の後半は「鳥がなぜ空を飛べるのか、骨に隠されたヒミツを観てみよう!」をテーマに、アオサギの骨格標本を中心に、他の動物との骨の違いを部分的に比較しながら観察しました。

鳥の骨を観てみると、空を飛ぶために鳥たちが長い年月をかけて工夫してきた痕跡を見ることができてとても面白いです。

第一に、鳥の骨が他の動物と一番違う点はその「軽さ」です。
鳥は空を飛ぶために体の中の骨を徹底的に軽くしました。そうすることで体重全体の重さを軽くしています。

ではどのようにして軽くしているのか?それは鳥の骨の内部にヒミツがあります。

地上で暮らす動物の骨は内部が詰まっていてとてもしっかりとした造りになっていますが、鳥の骨はそれとは対照的に内部が中空のパイプ状になっていて、強度を保つための筋交いが目立ちます。この構造のおかげで「軽さ」だけでなく「強さ」を実現しているのです。

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その他にも、骨の数を減らしたり、いくつもの骨をくっつけて一つの塊にしたりするこで徹底的に「軽さ」と「強さ」を実現しています。

また、鳥は飛ぶために前足を翼へと変化し特化させました。その進化の過程で失われた前足の機能を嘴と首の骨の数を増やすことで補っているのです。

鳥の骨格標本を見ると思ったより首が長いことにも気が付きます。

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このように、骨にはいろいろな情報が隠されていて、骨に詳しくなると骨を見ればその持ち主が誰なのか?どんな場所で暮らしているのか?など、色々なことが分かるようになります。


ホネホネ倶楽部は、スーパーで売られている手羽先やフライドチキンなどを使って、家族みんなで自宅で簡単に始められるので、自由研究のネタ探しに困っているという方にもオススメです!!











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