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8/3[追記] 研究室「漫湖の水しらべ隊」を実施しました! [イベント]

去った8月3日(日)に、研究室「漫湖の水しらべ隊」を実施しました!!

漫湖の水質って、皆さん気になりませんか?
見た目の印象であまり綺麗ではないと思っている方も少なくないと思います。

では、実際はどうなのでしょうか?「漫湖水しらべ隊」の調査スタートです!!

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今回調べる水質の基準はCODはChemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量あるいは消費量)の略です。
少し難しいですが、水中の有機物を分解するのに必要な酸化剤の消費量を酸素量に換算したものです。要するに海水や河川の水質の有機物による汚れ具合を測る代表的な指標です。

では、どうやって調べるのか?その方法は意外とシンプルで簡単です。
まず、CODを調べるためには専用のパックテスト(簡易検査キット)を使用します。

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測り方は、
1.まず酸化剤が封入された専用の小型チューブに調べたい水を入れます。
2.しばらく待つ(20℃で5分くらい)と水の色が変化してきます。
3.その水の色を下の基準色と照らし合わせて酸素の消費量を測ります。

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この日も、事前に汲んできた国場川上流・中流・下流の三カ所の水を調べました。
それぞれのCODを測ることで、どのような変化があるのか調べます。

結果からいくと国場川では「中流域」の酸素消費量が一番高くなります。
つまり三カ所の中で一番汚れているということなのですが、それにはちゃんと理由があります。
それは、国場川の中流域がちょうど家庭からの生活排水の影響を受ける場所だからです。

では、なぜ家庭から出る水は汚れているのでしょうか?
今度はその謎に迫るために、家庭でよく使われる牛乳や醤油、味噌汁といったものも調べます。
そうすることで、家庭から出る排水が思っている以上に汚れていることに気がつきます。


今でこそ、下水道の整備が進んで国場川の水質は劇的に改善されましたが、下水道の整備がままならなかった時代は、全国でもワースト5に入るほど国場川の水は汚れていたそうです。

後半は、そうした漫湖を巡るこれまでの水質調査の変遷や環境の変化などについても話を聞きました。

IMG_1425.JPG

普段、当たり前のように接している私たちの身近な環境も、こうして化学的に調べることで今まで分からなかったことが数字として目に見えるので、とても良い勉強になります。

子どもたちもある程度の年齢になってくれば、興味のあるものを「ただ見る」だけでなく、それを「ちゃんと調べらる」方法を身に付けておくと、自然の見方がもっと膨らむと思います。

今回の「漫湖の水しらべ隊」はそういう意味では、小学生高学年から中学生にかけての子どもたちに一番参加してもらいたいプログラムかもしれません。

夏休みの自由研究はそういったワザを身に付ける上でも上手に利用したいものですよね。










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