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7/27 観察会「夜空とカニの観察会」を実施しました! [イベント]

夏休みイベントのなかには、日ごろセンターが開館していない夜の時間帯の観察会も実施していて、人気を集めています。

今回実施した「夜空とカニの観察会」もその一つです。

この日はちょうど新月の大潮。なぜこの日に観察会をするのか?
それはカニたちの放卵が行われる日が「満月と新月の大潮にあたる日」だからです。

「放卵」とは、カニのお母さんがそれまでお腹に抱えて育ててきたたくさんの卵を、いっせいに海に放つことをいいます。

海に放たれたカニの赤ちゃんは、しばらくの間海の上をプカプカと漂いながら徐々に成長していきます。この時期の赤ちゃんはいわゆる「プランクトン」と呼ばれるものです。

「夜空とカニの観察会」はこのカニの幼生(赤ちゃん)プランクトンをみんで観察しよう!!そしてついでに星も観察しちゃおう!!というのが目的です。

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観察会前半は、ミナミオカガニを例にカニが卵で産まれてから幼生(プランクトン)を経て、稚ガニから大人になるまでの一生について説明しました。

ミナミオカガニは夜行性で体の大きさの割には非常に臆病なカニなので、センターのすぐ近くに巣はたくさん見かけられますが、普段はその姿をなかなか見ることができません。

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夜の木道へミナミオカガニを探しに出発です!!(※写真がブレててスミマセン)

この日は運よく、数匹のミナミオカガニが餌を食べている様子を観察することが出来ました。
一匹だけ卵を抱えていそうなミナミオカガニを発見しましたが、放卵をするところまでは確認できませんでした。残念…。

ミナミオカガニを観察した後は幼生プランクトンの観察です。
観察するプランクトンは、木道の先から集魚灯(※水中に沈めて魚を集める電灯)と網を使って採取しました。
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持ち帰ったプランクトンは顕微鏡を使ってみんなで観察。


みなさん意外とイメージできないと思いますが、実は漫湖でもたくさんのプランクトンが観察できるんですよ。参加した子どもたちも、あまりにもたくさんのプランクトンを目の当たりにして少し驚いているようでした。

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顕微鏡で見るとこんな感じ、小さな粒一つ一つがプランクトンで黒いゴマのように見えるのが目です。

カニの幼生は成長段階に応じて「ゾエア」とか「メガロパ」とか、(ポケモンに出てきそうな?)名前がついています。この日採取したプランクトンもその両方を観察することができました。

それ以外にも恐らくエビや魚の幼生と思われるプランクトンも採れていました。
(でも、私たちにはそれが何なのか分からない…。)

プランクトンの観察の後は、センターの駐車所で星空観察を行いました。
この日は、ボランティアとして駆けつけて頂いた「ほしぞら公民館」のスタッフの皆さんが、
大きな望遠鏡を二つも用意してくださり、土星や火星を見せてくれました。

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夏の大三角形やおとめ座、うしかい座など、夏に見られる星座についても解説してくれました。

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(※この土星の写真はほしぞら公民館の館長さんが撮影したものだそうです。)

土星って本当に輪っかがあるですね。あまりのくっきりさに逆に「ホンモノ?」と思ってしまうほどの新鮮な体験でした!!
おみやげでいただいたポストカード(※上の写真)の土星そのまんまでした!!

この観察会は星とカニを一度に観察できるとても贅沢な観察会です。
夜空に浮かぶ星も海を漂うプランクトンもどちらも小さな点の集まりですが、
いつもと視点を変えて見ることで、普段の生活では感じ得ない感動と新たな発見に満ちあふれています。

こんな風に、漫湖のような都会のど真ん中でも自然と触れ合う機会はそこら辺に転がっています。
無理せず楽しく、いつもとは少し違う特別な体験をこの夏休みにぜひ!!




最後におまけ。

イベント終了と同時に駐車場で子どもたちが卵を抱えたミナミオカガニのメスを発見!!
残った参加者としばし観察した後、干潟に返してあげました。

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キャビアみたいなこげ茶色の粒粒が全部卵です。







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